・ひたすら恋人を待ち続ける男女。そんな男女をひたすら思い続ける別の男女。美しくも、切ない4つの愛が描かれています。チェン・クン、リー・ビンビン、ビビアン・スーの3人の好演が光る、真面目な恋愛映画です。
・想像以上に、お金がかかっています。
豪華なキャスト。チベットや福建など、中国各地での敢行されたロケ。全篇デジタル処理された美しい映像。極めつけは、 1950年代以降の台湾や中国を、豪華なセットと大量のエキストラを使って、見事に再現したこと。とくに、朝鮮戦争時の戦場や兵站の再現映像は、壮大なスケールで、感動します。一見の価値あり。
・チベットでの撮影は相当大変だったようです。標高4000m以上のため、スタッフ・キャストともに、高山病にかかる人が続出。とくに、主演のチェン・クンは、リービンビンを背負って、山を登るシーンなどがあり、本当に大変だったとのこと。
・今まで、大陸人の立場から、中台で、離れ離れになってしまった男女を描いた作品は、ありました。(=大陸男性が、中国から台湾に渡り、大陸に残された女性が、恋人を待つという映画)(例えば、「五月の恋」「女儿紅」など)
今回は、台湾人の立場から、描かれた映画になっています。つまり、「台湾男性が、台湾2.28事件で、中国大陸に渡り、台湾に残された女性が、恋人を待つという映画」。
そういう意味で、中台間の新しい側面に光を当てた、価値ある作品だと思います。
とくに、台湾政治を批判することなく、政治的に微妙な問題はさらりと流しており、お互いの政治を気遣った、友好的な中立映画になっていると思います。
◆台湾2.28事件とは?
・監督は、イー・リーさん。 前作「張思徳」が、金鶏・華表で2冠を達成して、一躍注目を集めた監督。美しく、雄大な映像によって、感情を細やかに表現できる、叙情的な監督です。今回も、イー・リー監督らしさが、よく出ています。
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